2020年7月14日
政府と民間の損害保険会社が共同で運営している地震保険が2021年1月1日以降の契約から、全国平均で5.1%引き上げられます。
私が注目したいのは、大きく2点です。一つは13の道府県は引き下げられますが、これ以外の都県は引け上げであり、特に東京や神奈川、千葉、埼玉、茨城では、大幅な値上げでとなり保険金額1千万円当り1年契約で、2,200円~4,600円にもなります。例えば、埼玉県内の木造アパートを当てはめると、保険金額2,500万円(建物価格:5千万円の50%)とすると年間の保険料が、80,000円から91,500円となります。
注目のもう一つは、長期係数の引き上げです。従来期間を5年間とした場合、総額保険料は「年間保険料×4.6倍(=長期係数)」でしたが、今後は「年間保険料×4.65倍」になります。上記の埼玉の例で考えると、5年間の保険料は80,000円×4.6=368,000円から91,500円×4.65=425,475円と試算されます。差額は57,000円以上となります(大きな負担増ですね)。
今月初めごろ日経新聞に、大手損害保険会社が来年1月より火災保険を引き上げるとの記事も掲載されました。お手持ちの火災保険を見直す良い機会かも知れませんね。
損害保険料率算出機構のニュースリリース : https://www.giroj.or.jp/news/2019/20190528.html