2020年7月31日
建物・家財の保険料はどこの保険会社に加入しても、物件の構造(木造や鉄筋コンクリート造など)と都道府県所在地で基本的に決まり同じです。
都道府県別で100万円当りの地震保険料を以下の通り、一覧表にしてみました。
なんと例えば、保険金額100万円に対して、東京の木造では3,890円、福岡の鉄筋コンクリート造では710円と5倍以上の開きがありました。ではこの保険料はどのように決まっているのでしょうか。契約者に支払われる保険金の部分の保険料については「地震保険基準料率のあらまし」では以下の通りの解説がなされています。
「地震リスクの特徴は、火災等に比べ発生頻度が低く、かつ発生時期が不規則なことです。また、ひとたび大地震が発生すると巨大な損害をもたらすという特性を持っています。このような地震リスクの特徴から、制度発足以来数十年ほどしかない地震保険の支払いデータでは、十分ではありません。そこで、コンピュータ上で仮想の地震を発生させ、各地域の建物状況・住宅の密集度、および地盤等の特性を反映させて、現在の地震保険契約に生じる損害を算出する被害予測シミュレーションを行って将来の支払保険金予測し、純保険料を算出しています。」
近年大地震があった福島や宮城、新潟、北海道、兵庫などは比較的保険料が低い区分であることから、実際に発生した大地震を反映させて保険料が定まっている訳ではないようですね。逆に東京、神奈川、千葉、静岡が最も高い区分です。やなり南海トラフ巨大地震を想定しているのでしょか、不気味ですね。